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展覧会のお知らせ

  • tani-q
  • 2017年4月30日
  • 読了時間: 3分

「泥仲間」中ハシ克シゲ 谷穹【会場】あしやシューレ 兵庫県芦屋市親王塚町3-11 【会期】2017年5月7日(日)ー6月4日(日) 12:00から18:00(最終日17:00まで)水・木曜日休廊

【お問い合わせ】TEL: 0797-20-6629 【URL】http://ashiyaschule.com 「オープニングレセプション」5月7日(日)16:30~18:00 「鑑賞会」5月21日(日)14:00~ ※両作家を交えた作品の鑑賞会をおこないます

「泥仲間」によせて 私が「古信楽」を追い初めた頃、それは遥かに遠いところにありました しかし、その時は距離感すらありませんでした しばらく走ればたどり着くだろうなどと考えていましたが 技術が身に付くにつれて、距離の遠さを思い知らされました そこで、あまい考えと無駄な常識を根本的に見直す必要にせまられました 派手な反応に目がくらまないよう慎重に、 しかし失敗がハッキリとするように大胆に、窯と向き合っていきました 2014年4月の窯での技術の再発見により、今の私は始まりました そこからさらに積み重ねるうちに、古信楽が単なる備蓄用の入れ物ではなく、 室町の幽玄思想が具現化したものだと確信したのです 私にはもうひとつの始まりがあります 芸術大学1年生の時の、指の感覚だけで自分の鼻をつくる塑造です まず指先で鼻の先端から顔に向けて何度もなぞり 感覚を失わないうちに中空の粘土をたどり 違和感がなくなるまでそれを繰り返します 同じ方向を向いて塑造の顔は出来上がります それが似ているかどうかはつくっている本人には判りません ただ範囲が広くなるにつれて、指先の感覚は鼻先を中心にした奥行きだけをとらえます そのとき、今の私に至る種が植わったように感じます 2015年のグループ展にて その大学の恩師は会場を見渡し、私の作品だけを見分け 「その周りだけ別のさわやかな風が吹いている」と評してくださいました それが中ハシ克シゲ先生です その後、先生から 「全く新しい作品が出来たが、台座を陶器で作れないか? そして、まだどこにも発表していないが観に来ないか?」 との連絡をいただき、アトリエにうかがいました この数年やきものの事しか考えていない私が、彫刻を観て何か言葉を発することが出来るのだろうか? と不安を抱えながら作品と対面しました 水滴がしたたる瑞々しい粘土は、あきらかに周囲と別の空気を纏っていました 作品を真ん中にし対話するうちに、その作品はじわじわ膨らみました 目の前にある面白さを目の当たりにしながら、 心の隅で茶の湯に通じる何かを感じました 日本の美意識は細分化されてきました 「あわれ」「幽玄」「雅」「侘」「寂」「ひえ」 など、「工芸」に束縛されるまでは、 その時の「今」の感覚にあわせて言葉をつくり、あてがわれていました 日本の色が数えきれないほどあるのと同様です 「粋」が登場するまで、日本の美意識は内に向いていました それは、心のかたちが具現化していたように感じます やきものにはこの国の哲学が残されています 私はそれらを体現させようとしています 「今」が具現化することを願っています 2017年4月 谷穹

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